快適性とエネルギー

下記に、前回の日記に対する意見をいただきました。ありがとうございます。
http://d.hatena.ne.jp/wm_associates/20090212
>シミュレーション技術が進歩して簡単に温熱環境を予測できるようになりつつあるけれど、その結果のどこをどう見てどう判断するか、というところが腕の見せ所なのです。
設計者、技術者として、まさにその判断が生命線だと思います。
前回書いた、目指したいと思っていることは、さらにその先にあり、
もしかしたら一生をかけて(おおげさではなく)目指したいことでもあります。

自分の修士論文は、もうひとつの判断の指標であるエネルギーに重点を置きました。
建物と、設備と、使い方とエネルギーの関係。温熱環境については、既存の判断基準に因っています。
結果、両輪のかたわれである快適性に関する知見(経験、判断する根拠)のなさが、目立つ形になっています。
そういった意味で、これからの生活、あるいは仕事の中で、その知見に貪欲でありたいと思っています。

********************************

というわけで、相変わらずひとりごとのようなこの日記に、少しずつ意見と主張を混ぜれるようにしてゆこう。
そのために、いろんなものの温度と感覚にもっと敏感になろう。あと数字。

快適性とエネルギーという両輪は、バランスが大事。だけど、バランスだけを考えていると、なかなか既存の概念の範囲を出ることができない。もうすでにみんなやっているからだ。
快適性にもバランスがある。均質性と不均質性。
ここちよい不均質性とはどんなときに現れるのか。WM+associatesのプロジェクトは、ひとつの家の中にたくさんの不均質なところができそうで、興味深い。体感して、住まい手と話をしたいと思う。

さてさて、ひとまず、発表の準備をせねば。